何故か夢の中にパンケーキレンズが出てきたのは2010年のこと。
夢の中で誰かがパンケーキレンズを勧めてくれたのですが、これは神の啓示かと思い、起きてからパンケーキレンズを調べて見るも、キャノンはまだパンケーキを発売しておらず、レンズメーカー製のも無かったのか高額だったのか、速攻であきらめた記憶があります。あの夢は一体なんだったのか?
そして2年後、晴れてキャノンからパンケーキレンズが発売になりました。それが今回買った「EF40mm F2.8 STM」です。当時は子守に専念するためカメラから離れていたので、今になってようやく手に入れることが出来ました。
「パンケーキレンズ」というのは、レンズの厚みが薄くて見た目がパンケーキのようなレンズのことを言います。冒頭の写真がそれなのですが、カメラに装着した方がその「薄さ」がわかります。
カメラに装着してこの薄さは貴重です。なんと厚みが22mmしかありません。内蔵ストロボの出っ張りとあまり変わらないですよね(笑)
これなら通勤カバンや出張カバンに入れてもあまり嵩張りませんよね。重さも驚異的でなんと130g。9000Dが493gなので、合わせても623gしかありません。
私の持論のひとつなのですが、写真の傑作を産むための第一歩は「常にカメラを持ち歩くこと」だと思っています。シャッターチャンスはいつ来るかわかりませんからね。そういう意味でも、このレンズの存在はものすごく貴重だと思います。
さて、肝心の写りの方ですが、これがまた良さそうです。まだ室内で数枚撮っただけなのですが、その数枚でこのレンズの底力がわかりました。
なかなかクリアに写っていますよね。この写真の合焦点部分をトリミングしたのが下の写真です。
これを見たとき、「すごい・・・」と思いました。リボンの繊維がものすごくリアルですよね。しかもこれだけ拡大しても合焦点部分はものすごくクリアに写っています。
今度は絞り開放で缶コーヒーを撮ってみました。金属っぽい光沢がキレイに描写されています。これをトリミングしたのが下です。
さすがに絞り開放でピクセル等倍はキツかったかな。若干緩い感じになっていますね。それでも、「便利ズームレンズ」ではあり得ないほど美しい描写です。
この軽さ、薄さでこの性能。もしかしたら、カメラというものの新しい側面を発見できるかもしれませんね。
まだ夜の室内撮影しかしていないので、今週末にでも屋外で撮影してみようと思います。経験上、30mmでは広すぎるけど50mmでは狭すぎる、というシーンが結構あったので、意外とこの40mmは活躍しそうな予感がします。
余談ですが、先ほどいろいろ調べていたら、ペンタックスからさらに薄い「ビスケットレンズ」というのが出ていました(笑)